柴楽庵

小さい頃からこの地に住む施主は、土地の分筆とともに取り壊されなければならなくなった古い茶室を曳家することにより再生した。そして増築することにより新たな終の棲家としての庵を作り出すことに成功した。増築部は庭の緑と光と風を最大限に採り込むために、特殊な工法を用いて筋かいをなくし、窓ガラスに囲まれた明るく気持ちの良い空間になっている。