鞍型ヴォールトの家

この計画は既存のRCの3階建の3階部分をリノベーションするもので、今まで物干場であったところに新しい屋根をのせることとなった。新しい屋根は高さを抑え内部空間をより広く感じさせるために鞍型のヴォールト屋根とし、中央の小梁の上には間接照明をのせ光が柔らかく拡散するような形とした。ここでは直線の鉄骨部材でいかに3次元の曲面をつくるかが課題となった。このヴォールト屋根は暗くなって光を受けた姿を見ると、あたかも蝶のようにどこからともなく飛来し、その後どこかに飛び立つような気さえする。(辰巳琢郎のリフォーム夢家族TV放映)